本社工場を 安中市大竹1515番地へ移転(敷地面積19,000㎡)をしたときのことです。
平成元年7月、当社建設予定地(安中市大竹字諏訪ノ木地内)工事に先立ち遺跡の確認調査を行いました。
調査の結果建設予定地内全域に弥生時代~平安時代住居址が多数存在することが確認されました。
協議をすすめた結果、諸般の事情により計画変更は困難とのことから遺跡が影響を受ける部分について発掘調査を実施し、記録保持の措置を行いました。
1.調査の経過
確認調査は平成2年5月7日から7月18日迄の間、実施しました。
調査区域全域で弥生時代と古墳時代の遺構が多数検出され、住居址同士の重複関係
も認められ大規模な集落遺跡であることが判明致しました。
2.地理的環境
諏訪ノ木遺跡は安中市大竹字諏訪ノ木地内に所在します。
本遺跡は碓氷川南岸の上位段丘に位置します。
遺跡がある台地西側は猫沢川のよって解析され、北東方向に伸びる舌状台地を形成しています。
その台地中央の西側縁辺に遺跡が展開し北西方向に猫沢川の台地を望む場所です。
標高は207~209mです。
3.歴史的環境
本遺跡は弥生時代後期~古墳時代前期と古墳時代中期後葉~後期にかけての集落遺跡です。
遺跡周辺には本遺跡と同時期及び時期的に保管関係の有る弥生時代~平安時代までの
蔵畑遺跡、下原・賓神遺跡、蔵畑Ⅱ遺跡、日向後原遺跡、山峰遺跡、道前久保遺跡が存在する。
これらの遺跡は、「蔵畑、諏訪ノ木遺跡群」として捉えられています。
上記文面、及び遺跡写真は「諏訪ノ木遺跡」ー工事に伴う埋蔵文化財発掘調査報告書ー2005安中市埋蔵文化財発掘調査団より(抜粋)引用させていただいております